1. HOME
  2. ブログ
  3. 通信回線
  4. 無線LANルーター選び方
ITニュース

パソコンインストラクター向けのITニュースで学ぶ

通信回線

無線LANルーター選び方

無線LANの規格

無線LANルーター選び方

現在、家庭用ルーターの主役は、Wi-Fi7(IEEE802.11be)へシフトしました。Wi-Fi7は、これまでの規格を大きく上回る最大46Gbpsという超高速通信が可能になり、8K動画のストリーミングやメタバース(仮想空間)でもスムーズです。
Wi-Fi7の注目すべき点は、複数の周波数帯を同時に通信できる「MLO(Multi-Link Operation)」という技術です。これまでは「5GHzか6GHzか」と選んでいたものが、Wi-Fi7では、両方を同時に使うことで「途切れない通信」ができます。

無線LANルーターを選ぶポイント

無線LANルーターを選ぶときは、単に「高いもの」を買えば良いわけではありません。下記のポイントを押さえておきましょう。

  • Wi-Fi4 IEEE802.11n 11a、11gより約11倍の高速で、遠距離でも安定
  • Wi-Fi5 IEEE802.11ac 11nより11.5倍と超高速で、遠距離でも安定、電波の干渉も少ない
  • Wi-Fi6 IEEE802.11ax 11acの約1.4倍の速さで、2.4GHzと5GHz帯の両方をサポート
  • Wi-Fi7 IEEE802.11be 11axの約4.8倍の速さで、2.4GHz、5GHz帯、6GHZ帯をサポート

周波数帯

無線LANが利用できる周波数帯には2.4GHz帯と5GHz帯、6GHz帯があります。
2.4GHz帯は古くから利用されている周波数帯のため、スマートフォンやノートパソコンのWi-Fiだけではなく、Bluetoothでも利用しています。またコードレス電話や電子レンジでも利用している周波数帯です。
5GHz帯は2.4GHz帯より新しく混雑していないので、電波干渉が起きにくいメリットがありますが、2.4GHz帯と比較すると壁などの障害物に弱いというデメリットもあります。
6GHz帯は、Wi-Fi7から利用できるようになった周波数帯で、帯域幅が広く、電波干渉も少ないメリットがありますが、直進性が高く、壁などをあ通りにくいデメリットもあります。

電波の特性

電波は周波数が低いと回り込みやすいという特性(回折性)があります。この特性を踏まえ、3つの周波数帯を使い分ける必要があります。マンションなどの集合住宅では2.4GHz帯が混雑するため5GHz帯や6GHz帯を推奨しますが、家の間取りが広くて障害物が多い場合は2.4GHz帯の方がよい場合もあります。
無線LANを上手に利用するには、無線LANルーターとノートPCやタブレットなどの端末が2.4GHz帯と5GHz帯の両方に対応する環境を作り、利用する環境に応じて使い分ける必要があります。

通信速度

無線LANは「親機」と呼ばれる無線LANルーターと「子機」と呼ばれる端末(パソコンやスマートフォン)との間で情報を伝送する仕組みです。

通信速度は互いの無線LAN機能に大きく左右されます。高速無線LAN規格に対応した親機を購入しても、子機の通信速度が遅ければ親機の性能は発揮できません。通信速度を高めるには子機の通信速度も重要です。

ストリーム数(アンテナの数)

通信経路のことを「ストリーム」と呼び、複数のストリームを利用してデータをやりとりする仕組み(通信速度を高める技術)を「MIMO(マイモ)」と言います。この仕組みは11nから採用され、親機と子機がMIMOに対応していれば、データを高速にやりとりすることができます。

例)[8×8]=[送信ストリーム数×受信ストリーム数]で表示されます。
※1本のアンテナで1つのストリームを構築します。
※MIMO対応とは「複数のアンテナに対応してます」と言う意味です。

MIMOは、複数の子機と通信するとき、すべての子機に対して同じデータを送信するため、子機側で必要なデータを選別する必要がありました。このため、同時に通信する子機が増えると通信速度が遅くなります。この速度低下を防ぐ技術がMU-MIMOです。

MIMO

※MIMO=「Multiple Input Multiple Output」の略称です。
※MU-MIMO=「Multi User MIMO」の略称です。
MU-MIMOでは、ビームフォーミングで子機の位置を特定し、子機ごとに最適化したデータを電波に乗せることで高速化を図ります。
※ただし、利用するには子機側もMU-MIMOに対応している必要があります。
※ビームフォーミングは、親機が子機の位置を特定し、その場所に最適な電波を送信する技術のことです。
アンテナの数が多いほどストリーム数が増えるので、複数の子機で同時接続しても通信速度が落ちにくくなります。最低でも4×4を選択してください。

設置場所と電波強度のセルフチェック

高性能なルーターを買っても、置き場所が悪いと宝の持ち腐れです。

  • 設置のコツ:家の中心で、床から1~2mの高さに置くのが理想です。
  • チェック方法:設置後、最も遠い部屋でスマホやPCのWi-Fiアイコンを確認してください。もしアンテナがフルに立たない場合は、メッシュWi-Fi(網目状に電波を広げる仕組み)の導入を検討しましょう。

ネット生活を快適にするなら、Wi-Fi7対応かつストリーム数が多いモデルを選ぶのが正解です。「子機(スマホ)が古いからまだいいや」と思うかもしれませんが、ルーターは一度買えば長く使うもの。将来を見据えた投資として、最新規格を選んでおくことを強くおすすめします。

関連記事