Wi-Fi7とは
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Wi-Fi7とは
Wi-Fi7(IEEE 802.11be)は、Wi-Fi6/6Eの後継となる次世代の無線LAN規格です。最大通信速度は46Gbpsに達し、帯域幅の拡大や「MLO(マルチリンク動作)」などの新技術により、超高速・低遅延・多接続を実現します。2026年現在、最新のPCやスマートフォン、ルーターでの採用が急速に進んでいます。

Wi-Fi7(EEE 802.11be)の概要
Wi-Fi7は、IEEE(電気電子学会)によって策定された「802.11be」という規格の呼称です。Wi-Fi6/6Eの約4.8倍となる最大46Gbps(理論値)の速度を誇り、4K/8Kビデオストリーミング、VR/AR、オンラインゲームなど、大容量・リアルタイム性が求められる環境に最適化されています。

Wi-Fi7の主要な技術とメリット
最大320MHzの帯域幅(通信路の拡大)
Wi-Fi7では、一度に利用できる通信路(帯域幅)が従来の160MHzから320MHzへと倍増しました。道路の幅が2倍に広がったようなものです。一度に走れる車の数が増えるため、渋滞が起きにくく、大量のデータを一気に流せます。

4096-QAM(一度に送れるデータ量の増加)
デジタル信号を電波に乗せる際の効率(変調方式)が向上しました。
Wi-Fi6の1024-QAMから4096-QAMになったことで、1シンボルあたりのビット数が10bitから12bitに増加し、通信効率が20%向上しています。

MLO(複数帯域の同時利用)
Wi-Fi7最大の目玉機能です。2.4GHz、5GHz、6GHzの中から、複数の周波数帯を同時に使って通信します。これにより、電波の干渉を避け、通信の途切れ(遅延)を劇的に減らすことができます。

16×16 MIMO(アンテナ数とストリームの倍増)
ストリーム数(通信経路)が最大8本から16本へと拡大されました。
これにより、より多くの端末が同時に接続しても、1台あたりの通信速度が低下しにくい安定した環境を提供できます。

専門用語の解説

ストリーム数とMIMO
ストリームとは、データの通り道のことです。
MIMO(Multiple Input Multiple Output)とは、複数のアンテナを使って複数のストリームで同時にデータを送受信する技術です。
※[8×8]の表記:送信アンテナ8本×受信アンテナ8本を意味します。
数が多いほど高速道路の車線が多い状態になり、スピードが上がります。
MU-MIMO
MU-MIMO(Multi User MIMO)とは、複数の端末(子機)に対して、同時に異なるデータを送信する技術です。これがないと、端末が増えた時に「順番待ち」が発生して遅くなります。
ビームフォーミング
ビームフォーミングとは、特定の端末に向かって電波を集中させる技術です。これにより、離れた場所や障害物がある場所でも通信が安定します。
MLO(Multi-Link Operation / マルチリンク動作)
これまでのWi-Fiは、複数の車線(周波数帯)があっても、1台の車(スマホ)は1つの車線しか走れませんでした。 MLOは、1台の車が「複数の車線を同時に使って走る」ことを可能にする技術です。もし1つの車線が混んでいても、別の車線でデータを送り続けられるため、通信が非常に安定します。



