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Windows11 音量が小さいときの対処法

Windows11が搭載されたパソコンで、スピーカーの音量が小さくて聞こえづらいときがあります。このような症状が発生する要因は1つではないため、操作が簡単で効果の高いものから順番に、ステップバイステップで問題を解決します。

■Windows11 音量が小さいときの対処法

TROUBLESHOOTING

Windows11 音量が小さいときの対処法

Windows11が搭載されたパソコンで、スピーカーの音量が小さくて聞こえづらいときがあります。このような症状が発生する要因は1つではないため、操作が簡単で効果の高いものから順番に、ステップバイステップで問題を解決します。

このページで解決できること

Windows 11 で音量が小さいときは、①音量そのものの設定 → ②Windowsの機能と音質設定 → ③ドライバー → ④機器本体の順に確認します。前半ほど操作が簡単で、しかも原因として多い項目です。

とくに見落とされやすいのが、アプリごとの音量(音量ミキサー)「オーディオの強化」通話中に音量を自動で下げる設定の3つです。この3点を確認するだけで解決するケースが少なくありません。

受講者サポートの現場でそのまま使えるよう、各手順に「どこを見るか → 何をするか → どうなれば成功か」を明記しています(2026年8月時点の情報)。

まず試したい3つの確認

時間がないときは、この3つだけ先に確認してください。ここで解決する相談が最も多い項目です。

  1. タスクバーのスピーカーアイコンをクリックし、音量スライダーを右端近くまで動かす。
  2. スピーカーアイコンを右クリックし、[音量ミキサーを開く]アプリごとの音量が下がっていないか見る。
  3. 外付けスピーカーなら、本体の音量ダイヤルケーブルの差し込みを確認する。
インストラクターTips

受講者から「音が小さい」と相談を受けたら、最初に「すべての音が小さいのか、特定のアプリだけ小さいのか」を聞き取ってください。この一言で、パソコン全体の設定(マスターボリューム)か、アプリ個別の設定(音量ミキサー)かを切り分けられ、その後の手順が半分以下になります。

音量とミキサーの基本設定を確認する

音量に関するトラブルの多くは、設定画面のどこかで音量が下げられていることが原因です。まずは「どこの音量が下がっているのか」を順番に確認します。

マスターボリュームの確認

はじめに、パソコン全体の音量設定(マスターボリューム:パソコン全体の音量を一括で決める、いちばん上位の音量設定)が小さくなっていないか確認します。

  1. 画面右下のタスクバーにある[スピーカーアイコン]をクリックします。
  2. 表示された音量スライダー(ゲージ)を右にドラッグし、最大に近い値に変更します。
  3. アイコンに消音(ミュート)のマークが付いていないか確認します。付いていればクリックして解除します。
  4. 音楽や動画を再生し、音が大きくなっていれば成功です。

音量ミキサーの確認

アプリごとに音量調整ができる「音量ミキサー」を確認します。特定のアプリ(ブラウザーや動画再生ソフトなど)だけ音が小さい場合に有効です。

  1. 画面右下の[スピーカーアイコン]を右クリックします。
  2. [音量ミキサーを開く]を選択します。
  3. 表示された「アプリ」欄にある、該当アプリの音量バーを確認します。
  4. スライダーを右に動かして音量を上げます。
注意:アプリが一覧に出ないとき

音量ミキサーには「今、音を鳴らしているアプリ」しか表示されません。目的のアプリが一覧にない場合は、そのアプリで動画や音楽を再生したままの状態で、あらためて音量ミキサーを開いてください。

音の出力先(再生デバイス)の確認

音は出ているのに小さい場合、意図しない機器(内蔵スピーカー、モニター内蔵スピーカー、Bluetoothイヤホンなど)に音が送られていることがあります。

  1. キーボードのWindowsキー+Iキーを押して[設定]を開きます。
  2. システム > サウンドの順にクリックします。
  3. [出力]欄で、実際に使いたいスピーカーやヘッドホンが選ばれているか確認します。
  4. 違う機器が選ばれている場合は、正しい機器をクリックして切り替えます。
注意:モニター内蔵スピーカー

モニター(ディスプレイ)内蔵のスピーカーは、もともと出力が小さい製品が多くあります。HDMIケーブルで接続している場合、出力先がモニター側に切り替わっていないか確認してください。

トラブルシューティング機能と音質設定の調整

音量の設定そのものに問題がない場合は、Windowsの自動修復機能を使ったうえで、音質にかかわる設定を見直します。

トラブルシューティングツールの実行

Windows11には、自動でサウンドの不具合を検知して修復する機能があります。

  1. キーボードのWindowsキー+Iキーを押して[設定]を開きます。
  2. システム > トラブルシューティングの順にクリックします。
  3. [その他のトラブルシューティング ツール]をクリックします。
  4. [オーディオ]項目の横にある[実行]ボタンを押します。
  5. 画面の指示に従って修復処理を進めます。「問題が見つかりませんでした」または「修復しました」と表示されれば完了です。
インストラクターTips

別のたどり方として、設定 > システム > サウンド > 詳細設定にある[一般的なサウンドの問題のトラブルシューティング]から[出力デバイス]を選ぶ方法もあります。

また、Windows11の新しいバージョンでは、[実行]を押すと従来の診断ウィザードではなく[ヘルプを表示]アプリが起動し、対話形式で診断が進む場合があります。表示が違っても操作の考え方は同じですが、画面が変わる可能性があることを事前に伝えておくと、受講者が戸惑いません。

オーディオの強化の設定変更

音量を均一化する機能(ラウドネス等化など)が原因で、逆に全体的に音が小さくなることがあります。

  1. Windowsキー+Iキーで設定を開き、システム > サウンドの順に進みます。
  2. [出力]欄にある、使用中のスピーカーをクリックします。
  3. [オーディオの強化](オーディオ拡張機能)の設定を確認します。
  4. まずオフにして、音量に変化があるか確認します。
  5. 変化がなければ元に戻し、[空間オーディオ]もオフにして同じように確認します。
用語解説【ラウドネス等化】

音域(高い音・低い音)や場面ごとの音量差を補正し、聞き取りやすくする処理機能です。大きな音を抑える働きがあるため、環境によっては全体の音量が制限されて小さく感じる場合があります。

マイクロソフトの公式ページでは、音量が小さいときはまず「オーディオの強化」をオフにして確認する手順が案内されています。オン・オフの両方を試して比べるのが確実ですが、先にオフを試すと切り分けが早く進みます。

サンプルレートとビット深度の変更

音質の出力設定を変更することで、音量の不具合が解消される場合があります。

  1. Windowsキー+Iキーで設定を開き、システム > サウンドをクリックします。
  2. 画面下部の[サウンドの詳細設定]をクリックします。
  3. サウンドコントロールパネルが開きます。使用中のスピーカーを右クリックし、[プロパティ]を選択します。
  4. [詳細]タブを開きます。
  5. [既定の形式]のドロップダウンメニューから設定(例:24ビット、48000Hz)を変更し、[テスト]をクリックして音量を確認します。
用語解説【サンプルレート・ビット深度】

サンプルレート(Hz:ヘルツ)は1秒間に音を記録・再現する回数、ビット深度(bit:ビット)は1回あたりに扱う音の細かさを表します。数値が大きいほど高音質になります。[既定の形式]の「24ビット、48000Hz」は、この2つを組み合わせた表示です。

よく似た言葉の「ビットレート」は、音楽ファイルなどが1秒間に持つデータ量(kbps)を指す別の用語です。Windowsの設定画面で選ぶのはビット深度のほうです。

インストラクターTips

同じ[詳細]タブにある[排他モード](1つのアプリが音声機器を占有する設定)の2つのチェックを外すと、アプリによって音量が変わる症状が改善する場合があります。あわせて確認しておくと切り分けが早くなります。

通信中に音量を下げる設定をオフにする

Windowsには、通話や通信を検出したときに他の音を自動で小さくする機能が標準で有効になっています。ZoomやTeamsなどの会議アプリを使っていると、この設定が原因で音が小さくなることがあります。

  1. タスクバーの[スピーカーアイコン]を右クリックし、[サウンドの設定]をクリックします。
  2. [サウンドの詳細設定]をクリックして、サウンドコントロールパネルを開きます。
  3. [通信]タブをクリックします。
  4. 「Windowsが通信アクティビティを検出したとき」で[何もしない]を選びます。
  5. [適用][OK]の順にクリックします。会議アプリ使用中も音量が下がらなければ成功です。
インストラクターTips

ネット授業やオンライン会議のサポートでは、この項目が原因であるケースが目立ちます。「会議アプリを起動したときだけ、音楽や動画の音が小さくなる」と相談されたら、まずここを確認してください。

ドライバーの更新と機器の確認

設定を見直しても改善しない場合は、音を制御するプログラム(ドライバー)に不具合が起きている可能性があります。

オーディオドライバーのアップデート

サウンドを制御するプログラム(ドライバー:パソコンのOSと接続機器の間で命令をやり取りするための制御用ソフトウェア)の不具合を解消するため、最新版へ更新します。

  1. キーボードのWindowsキー+Xキーを押し、一覧から[デバイス マネージャー]を選択します。
  2. [サウンド、ビデオ、およびゲーム コントローラー]の左にある矢印をクリックして展開します。
  3. お使いのオーディオデバイス(例:Realtek High Definition Audio など)を右クリックし、[ドライバーの更新]をクリックします。
  4. [ドライバーを自動的に検索]を選択し、更新を実行します。
注意:「最適なドライバーです」と出たとき

[ドライバーを自動的に検索]では「最適なドライバーが既にインストールされています」と表示されることがよくあります。その場合は、パソコンメーカーの公式サポートページから、お使いの機種専用のオーディオドライバーを入手して更新してください。メーカー独自の音質調整が組み込まれていることが多く、汎用のドライバーより確実です。

オーディオドライバーの再インストール

アップデートを行っても改善しない場合は、一度ドライバーを削除して再認識させます。

  1. Windowsキー+Xキーを押し、[デバイス マネージャー]を開きます。
  2. [サウンド、ビデオ、およびゲーム コントローラー]を展開します。
  3. 該当のオーディオデバイスを右クリックし、[デバイスのアンインストール]をクリックします。
  4. 警告画面が表示されたら[アンインストール]を押します。
  5. 作業完了後、パソコンを再起動します。起動時に自動でドライバーが再インストールされます。
警告:作業前に必ず確認

アンインストール画面に「このデバイスのドライバーを削除しようとしました」というチェック欄が表示された場合、チェックは入れずに実行してください。チェックを入れると、再起動しても自動で元に戻らず、音が完全に出なくなることがあります。

念のため、作業前にメーカーのサポートページからドライバーを入手できる状態を確認しておいてください。受講者のパソコンで行う場合は、この手順の前に必ず了解を得ましょう。

メーカー製オーディオアプリの確認

パソコンによっては、Windowsの設定とは別に、メーカー独自の音質調整アプリが入っています。そちらの設定が音量を絞っている場合があります。

  • Realtek Audio Console、Dolby Access、DTS Audio Processing、Nahimic、MaxxAudio などがあれば起動します。
  • イコライザー(音域ごとの音量調整)、音量の自動調整、ボイス強調などの機能をいったんすべてオフにして、音量を確認します。
  • アプリ内にプリセット(音楽・映画・音声などの切り替え)がある場合は、標準設定に戻します。

スピーカー機器本体の見直し

ここまでの設定や処理を試しても改善しない場合は、スピーカーやケーブル自体に物理的な不具合が発生している可能性があります。

有線スピーカー・ヘッドホンの確認

  • 外部スピーカーを使用している場合は、ケーブルの接続がしっかり差し込まれているか確認します。
  • スピーカー本体に音量ダイヤルがある場合は、ダイヤルが絞られていないか確認します。
  • 差し込み口(端子)にホコリが溜まっていないか、差し込みが浅くないかを確認します。
  • ノートパソコンの内蔵スピーカーは、スピーカーの穴に溜まったホコリで音がこもることがあります。乾いた柔らかいブラシで軽く払います。

Bluetooth機器の確認

Bluetoothのスピーカーやイヤホンでは、パソコン側と機器側の音量が連動する仕組み(絶対音量:パソコンと機器の音量を1つにまとめて操作する機能)が使われています。この連動がうまく働かず、音量が小さいままになる場合があります。

  • Bluetooth機器本体側の音量ボタンでも音量を上げてみます。
  • いったん接続を解除して、つなぎ直します。これだけで改善することがよくあります。
  • バッテリー残量が少ないと、音量が制限される製品もあります。充電してから確認します。
  • パソコンから離れすぎていないか、間に障害物がないかを確認します。

別の端末につないで切り分ける

  • 別のパソコンやスマートフォンなどにスピーカーを接続し、正常に大きな音が出力されるか動作確認を行います。
  • 別の端末では正常に鳴る場合:パソコン側の設定やドライバーに原因があります。目次の2〜4を再確認します。
  • 別の端末でも音が小さすぎる場合:スピーカー機器の買い替えや修理が必要です。
インストラクターTips

切り分けの原則は「機器を替える」「つなぐ相手を替える」の2つです。スピーカーを別のパソコンにつなぐ、別のスピーカーを同じパソコンにつなぐ——この2方向を試せば、原因がパソコン側か機器側かがほぼ確定します。受講者に説明するときも、この2つの言い方で伝えると理解が早くなります。

症状別 原因の早見表

相談内容から原因を絞り込むための一覧です(2026年8月時点)。

症状 考えられる主な原因 確認する場所
すべての音が小さい マスターボリューム/オーディオの強化 タスクバーのスピーカーアイコン/設定 > システム > サウンド
特定のアプリだけ小さい アプリごとの音量設定 音量ミキサー/アプリ内の音量設定
会議アプリ使用中だけ小さくなる 通信検出時の自動音量調整 サウンドコントロールパネル > 通信タブ
Bluetooth機器だけ小さい 絶対音量の連動不良/バッテリー低下 機器本体の音量ボタン/接続のやり直し
更新プログラム適用後から小さい オーディオドライバーの不具合 デバイス マネージャー/メーカーのサポートページ
別の端末でも小さい スピーカー機器本体の故障・劣化 機器本体(買い替え・修理の検討)

情報源

本ページの記載は2026年8月時点のWindows 11(25H2世代)の画面表示にもとづいています。Windows Updateの適用状況やパソコンの機種によって、メニュー名・画面構成・表示される項目が異なる場合があります。

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