1. HOME
  2. ブログ
  3. ITトピック
  4. ネット授業で使うヘッドセットの選び方
ITニュース

パソコンインストラクター向けのITニュースで学ぶ

ITトピック

ネット授業で使うヘッドセットの選び方

ネット授業やオンライン会議で利用するヘッドセットは、ここ数年で大きく様変わりしました。2020年当時は、テレワーク需要で品薄が続き「買えるものを買う」状況でしたが、現在は供給が安定し、逆に選択肢が多すぎて迷うほどです。

ネット授業で使うヘッドセットの選び方

ネット授業やオンライン会議で利用するヘッドセットは、ここ数年で大きく様変わりしました。2020年当時は、テレワーク需要で品薄が続き「買えるものを買う」状況でしたが、現在は供給が安定し、逆に選択肢が多すぎて迷うほどです。
接続端子はUSB Type-Cが主流化し、Bluetoothは新規格「LE Audio」への移行。会議アプリにもAIノイズ抑制が標準搭載されました。それでも、講師はヘッドセット必須です。

なぜ講師はヘッドセット必須なのか?

ネット授業を行うとき、講師の必須アイテムがヘッドセットです。ノートパソコンには本体にスピーカーとマイクが内蔵されているため、それだけでも授業はできてしまいます。しかし受講者側の聞こえ方を考えると、講師は必ずヘッドセットが必要です。

内蔵マイク・スピーカーの3大デメリット

ハウリング

ハウリング(音の回り込み):スピーカーから流れる受講者の声を、すぐそばの内蔵マイクが拾い直してしまう現象です。「キーン」という発振音になったり、受講者に自分の声が遅れて返るエコー(山びこ現象)になったりします。ヘッドセットを使えば音が耳の中だけで完結するため、原因そのものがなくなります。

タイピング音の混入

タイピング音の混入:ノートパソコンの内蔵マイクは、キーボードのすぐ下や画面上部に配置されています。講師が操作説明のためにキーを打つと、その打鍵音が至近距離から拾われ、受講者側では「バチバチ」という大きな雑音になります。

生活音・環境音の混入

生活音・環境音の混入:内蔵マイクは無指向性(どの方向の音も同じように拾う特性)に近いものが多く、エアコン、家族の声、屋外の車の音などを区別せず集音します。口元にマイクが来るヘッドセットは、声とノイズの音量差が構造的に大きくなります。

AIノイズ抑制があるから不要ではない理由

2020年頃との大きな違いは、Zoom・Teams・Google MeetなどのアプリにAIによるノイズ抑制機能が標準搭載されたことです。実際、キーボード音やファンの音は、設定を上げることでかなり除去できます。ただし、これは万能ではありません。強く効かせすぎると「声がこもる」「語尾が途切れる」「音が不自然になる」といった副作用もあります。ノイズ抑制はAIがリアルタイムで不要な音を処理する仕組みのため、静かな環境ではかえって過剰反応することもあります。
ネット授業は「話し続ける」用途なので、この副作用が受講者の理解度に直結します。入り口(マイク)でノイズを入れないのが最善策です。

接続端子の主役はUSB Type-Cへ

薄型ノートPCやタブレットでは、3.5mmオーディオ端子(丸いイヤホンジャック)が省略された機種が増えました。一方で、USB Type-C(上下の向きがない楕円形の端子)は標準装備です。そのため、有線ヘッドセットもUSB Type-C接続モデルが充実してきました。

マイク側のAIノイズ処理が当たり前に

ヘッドセット本体にAI処理チップを載せ、人の声と騒音をAIが判別して騒音だけを消すモデルが一般化しました。デュアルマイク(2つ以上のマイクで音の到来方向を判定する構成)とAIアルゴリズムの組み合わせにより、キーボード音や生活音を送信側で除去します。

マイク・ノイズ処理で選ぶ(ANCとENCの違い)

ANC(Active Noise Cancelling/アクティブノイズキャンセリング):自分が聞く音から周囲の騒音を打ち消す機能。講師が集中するための機能

  • ENC(Environmental Noise Cancellation/環境ノイズキャンセリング):相手に届く自分の声から周囲の騒音を取り除く機能。受講者のための機能。

講師が重視すべきはENCの方です。製品説明で「ノイズキャンセリング」とだけ書かれている場合、どちらを指すのか必ず確認してください。なお、ノイズキャンセリングが遮るのは周囲の音であり、話し手の声そのものが遮られるわけではありません。

また、ブームマイク(口元まで伸びるアーム型のマイク)は、口との距離が近く物理的にS/N比が稼げるため、雑音対策としては今なお最も確実です。

タイプ別のヘッドセットの特徴と選び方

オーバーヘッド型は、音質と遮音性に優れる反面、夏場や長時間の使用で耳が熱くなる点、周囲の呼びかけに気づきにくいというデメリットがあります。

おすすめのヘッドセット

オーディオテクニカ ATH-102USB(両耳タイプ)

Amazonで購入可能←価格は変動します。価格:3,030円(税込) 両耳タイプで、カーボンブラックフィルムの振動板を採用したドライバーを搭載したヘッドセットです。通話や音楽、動画視聴など、様々な場面に適しています。ソフトイヤーパッドを採用しているので蒸れにくいです。USBはType-AとType-Cに対応。マイクはノイズキャンセリング方式を採用。付属のウインドスクリーンで自分の息によるノイズをカットできます。コード付属のコントローラーから音量調整やマイクミュートのON/OFF操作が可能。

オーディオテクニカ ATH-101USB(片耳タイプ)

Amazonで購入可能←価格は変動します。価格:3,300円(税込) 周囲の音を聴きながらの作業に適するヘッドセットです。付属するマイクアームは前後120度回転し、スタイルに合わせて左耳、右耳どちらでも装着可能です。ソフトイヤーパッドを採用しているので蒸れにくいです。USBはType-AとType-Cに対応。マイクはノイズキャンセリング方式を採用。付属のウインドスクリーンで自分の息によるノイズをカットできます。コード長は2m。コード付属のコントローラーから音量調整やマイクミュートのON/OFF操作が可能。

ロジクール USBヘッドセット

Amazonで購入可能←価格は変動します。価格:3,600円(税込) 手元のスイッチでマイクを無音にするミュートとボリューム調節が行えます。周囲のノイズを軽減するノイズキャンセリング機能が搭載されています。

関連記事