1. HOME
  2. ブログ
  3. 用語解説
  4. USBの選び方
ITニュース

パソコンインストラクター向けのITニュースで学ぶ

用語解説

USBの選び方

スマートフォンの充電やパソコンのデータ転送で、毎日使う「USBケーブル」。しかし、お店に行くとたくさんの種類があって、「どれを買えばいいの?」と迷ったことはありませんか?かつて主流だった規格から、USBの形やスピードは驚くほど進化しています。

USBの選び方

スマートフォンの充電やパソコンのデータ転送で、毎日使う「USBケーブル」。しかし、お店に行くとたくさんの種類があって、「どれを買えばいいの?」と迷ったことはありませんか?かつて主流だったUSBの規格、形やスピードも驚くほど進化しています。

そもそもUSBの「規格」とは

USBは「端子の形(見た目)」と「通信速度(中身の進化)」の2つを分けて考えるのがポイントです。

データ転送の「通信速度」

通信速度は「USB 2.0」や「USB4」といった数字(バージョン)で表されます。この数字が大きくなるほど、データの送受信が速くなります。

接続部分の「形(コネクタ形状)」

端子の形は「Type-A(タイプA)」や「Type-C(タイプC)」といったアルファベットで表されます。

コネクタ

ケーブルの先端にある、機器に差し込む接続部分の形状のことです。
Type-Cはあくまでコネクタの形状を示す言葉であり、その中身が超高速なデータ転送に対応しているのか、それとも昔ながらの遅い速度なのかは、外見からは判断できません。

ユーザーを混乱させた「USB 3.2 Gen 2×2」や「USB4 Version 2.0」といった複雑な名称は今や過去のものです。規格策定団体である「USB-IF」の方針により、現在は「USB 80Gbps」のように、直感的な速度をベースとした呼称が主流です。

USB-IF

USB-IF(USB Implementers Forum):USB規格の仕様策定や標準化、ロゴの管理などを行う非営利団体です。

最新規格「USB 80Gbps」は、特定の条件下で最大120Gbpsという驚異的なバースト転送(一時的な超高速データ転送)を可能にしており、8K動画編集や膨大なバックアップ作業も一瞬で終わらせる力を秘めています。

現在の呼称と通信速度

店頭やネットショップで見かける主な呼称と通信速度、用途の目安は以下の通りです。

現在の主流呼称最大通信速度主な用途・特徴
USB 2.0480Mbpsキーボード、マウス、安価な充電専用ケーブル
USB 5Gbps / 10Gbps5~10Gbps一般的なUSBメモリ、外付けHDD(ハードディスク)
USB 20Gbps20Gbpsかつての「3.2 Gen 2×2」。高速な外付けSSDに最適
USB 40Gbps40Gbpsモニター接続やクリエイティブな映像編集作業の標準
USB 80Gbps80Gbps最上位規格。条件により120Gbpsまで到達可能

Mbps / Gbps

Mbps / Gbps(メガ・ビーピーエス / ギガ・ビーピーエス)
1秒間に送ることができるデータ量を表す単位です。1Gbpsは1,000Mbpsに相当し、数値が大きいほど高速です。

240Wの衝撃:もはや「専用アダプタ」は不要になる

給電規格「USB PD 3.1」とEPRの登場

充電環境には「EPR」という技術によって大きな革命が起きています。最新の給電規格「USB PD 3.1」に対応したケーブルは、実に最大240Wという大きな電力を1本で供給可能です。

USB PD

USB PD(USB Power Delivery):USBケーブルを利用して大電力を供給するための給電規格です。

EPR

EPR(Extended Power Range)
USB PDの仕様を拡張し、従来の最大100Wから最大240Wまでの給電を可能にした拡張電圧仕様のことです。これにより、以前は重い専用ACアダプタが必須だった高性能なゲーミングPCやワークステーション(高性能な業務用パソコン)さえも、USBケーブル1本でデスクをスッキリさせることができます。

今のスマートフォンが20W程度で十分だとしても、これから新しくケーブルを購入するなら、将来への投資として高出力対応のケーブルを選んでおくのが賢い選択です。

デバイス別・必要電力の目安

機器によって必要な電力は異なります。以下の目安を参考にしてください。

「映像出力」という罠:ブラックスクリーンの正体

多くのユーザーが直面するトラブルが、「モニターに繋いでも画面が映らず、真っ暗(ブラックスクリーン)のまま」という現象です。実は、すべてのType-Cケーブルが映像信号を運べるわけではありません。

● DisplayPort Alt Mode(ディスプレイポート・オルトモード)

USB Type-Cのコネクタを利用して、DisplayPort(ディスプレイポート)という映像信号を同時に流すことができる拡張機能のことです。

モニター接続を検討しているなら、必ず「DisplayPort Alt Mode対応」、または「映像出力対応」の表記を確認してください。安価な充電専用ケーブルには、映像を送るための「特別な配線」が内部に存在しないため、画面を映すことができません。

迷ったらThunderbolt(サンダーボルト)
もし、この複雑な仕様を一つずつ確認するのが面倒な場合は、「Thunderbolt 4」または「Thunderbolt 5」のロゴがあるケーブルを選ぶのも一つの手です。

Thunderbolt(サンダーボルト)とは、インテル社とアップル社が共同開発した高速データ転送規格です。Type-Cと同じ形状の端子を使用します。Thunderbolt規格のケーブルは、USB規格との互換性を持ちつつ、以下の機能をすべて最高水準で満たしていることを保証しています。

ロゴこそが唯一の正解

難しい仕様を覚える必要はありません。現在最も信頼できる指標は、製品のパッケージやケーブル本体に刻印された「数字付きの公式ロゴ」です。現在のトレンドは、データ転送速度(Gbps)と給電能力(W)がひと目でわかる「コンボ表示」のロゴです。

ロゴに記載された数字意味すること
80Gbps / 240W最強の1本。8K映像の出力も、最高峰パソコンの充電もこれ1本で完結します。
40Gbps / 100Wプロ・クリエイターの標準。 動画編集や高解像度ノートPCの利用に最適です。
20Gbps / 60W一般利用の最適解。 外付けSSDへのデータ転送や、タブレットの充電に十分です。
(数字なしロゴ)要注意。 480Mbps(低速)の可能性が高く、スマホの充電専用と割り切る必要があります。

ケーブル選びの3ステップ

お店やネットでケーブルを選ぶ際は、次の3つのステップを確認しましょう。

関連記事