雷でパソコンの電源が入らない
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雷でパソコンの電源が入らない
突然の激しい雷のあと、パソコンの電源が全く入らなくなってしまったら、誰でもパニックになってしまいます。「故障してデータが消えてしまったのでは?」と諦める前に、まずは落ち着いて試すべきことがあります。実は、一時的に内部に電気が溜まっているだけのケースも多いのです。
雷の後にパソコンの電源が入らない原因
雷が近くに落ちたとき、電線や電話線を伝って家の中に非常に強い電気が流れ込むことがあります。
これを「雷サージ(かみなりサージ)」と呼びます。(過電流・過電圧)

雷サージ(かみなりサージ)とは、雷の影響により一時的に発生する、通常の何倍もの非常に強い大きな電圧や電流のことです。
この強い電気がコンセントを通じてパソコンに流れ込むと、パソコンの内部に電気が溜まりすぎて動かなくなったり、最悪の場合は部品が壊れたりします。雷が直接パソコンに当たらなくても、近くの電柱などに落雷するだけで発生します。コンセントに挿さっているだけで、電源を切っていても被害を受けることがあります。
停電による強制終了
落雷によって一時的に地域が停電したり、ブレーカーが落ちたりすることがあります。パソコンの使用中に突然電気が切れると、システムが正しく終了できません。正しい手順を踏まずに強制終了になると、パソコンが一時的にエラー状態になり、次に電源を入れようとしても反応しなくなることがあります。データの保存中に停電すると、データそのものが壊れる原因にもなります。

「電源ユニット」と呼ばれる、電気を管理するパーツが一時的に安全を保つためにロックをかけることもあります。
電源が入らないときの対処法
パソコンの電源が入らないとき、最も効果的で最初に試すべきなのが「放電(ほうでん)処置」です。
放電処置とは、パソコンの内部に溜まってしまった余分な電気を、外に逃がしてリセットする作業のことです。
- パソコンの電源を完全に切る:電源ボタンを長押しするなどして、完全に電源が切れている状態にします。
- すべてのケーブルを抜く:電源コード、マウス、キーボード、USBメモリ、LANケーブルなど、パソコンに繋がっているものをすべて外します。
- バッテリーを外す:ノートパソコンで、自分で取り外せるタイプの場合はバッテリーも外します。
- そのまましばらく放置する:完全に電気を抜くために、5分~10分程度何もせずにそのまま置いておきます。
- 最小限の構成で電源を入れる:時間が経ったら、電源コード(またはバッテリー)だけを繋ぎ、他の周辺機器は付けずに電源ボタンを押してみます。


放電を行う際の重要な注意点
放電処置を行うときには、以下の点に必ず注意してください。一歩間違えると危険を伴う場合があります。
- 雷が鳴っている最中は行わない:まだ雷が鳴っているときにコンセントやケーブルに触れると、感電する恐れがあり大変危険です。必ず雷が完全に収まってから作業してください。
- 濡れた手で触らない:汗をかいた手や濡れた手で触ると、電気が流れて感電する原因になります。
- 何度も電源ボタンを連打しない:電源が入らないからといってボタンを何度も連続で押すと、内部のパーツにさらに負担がかかり、故障を悪化させることがあります。

放電でも直らない場合の対処法と修理の目安
放電を試しても画面が真っ暗なまま、あるいはランプも点かない場合は、パソコン本体ではなく「周りの機器」が壊れている可能性があります。
- 別のコンセントに挿してみる:壁のコンセント自体や、使っている電源タップ(延長コード)が雷で壊れている場合があります。別の部屋のコンセントなどで試してください。
- インターネット機器を確認する:パソコンの電源は入るのにネットに繋がらない場合、モデムやルーターという通信機器が雷サージで故障しているケースが多いです。

■メーカーや修理業者へ依頼する基準
すべて試しても全く反応がない、または以下のような症状がある場合は、自力での復活は難しいため、修理業者やメーカーに相談します。
- 電源を入れると異臭や異常な音がする:焦げた臭いや「バチッ」という音がした場合は、内部の回路が焼き切れている恐れがあります。火災の原因にもなるため、すぐにプラグを抜きます。
- 電源ランプは点くが画面に何も映らない:マザーボードなどの重要な基板が破損している可能性が高いです。
- 「ハードディスクの問題」などの英語のエラー画面が出る:データを保存する部品が壊れかけています。無理に動かさず、データ復旧の専門業者に相談するのが安全です。
マザーボードとは、パソコンの頭脳であるCPUやメモリなど、すべての重要な部品が取り付けられている、最も中心となる電子回路基板のことです。




