AI PCのシステム要件
目次
AI PCのシステム要件
「AI PC」はパソコン選びの標準となりました。Microsoftが定義する新基準「Copilot+ PC」により、これまでのCPUやメモリの常識は通用しなくなっています。現在のパソコンの価値は「AIをどれだけ快適に動かせるか」で決まります。
AI PCとは、CPUやGPUだけでなくNPUが搭載された、AI(人工知能)の処理に優れたパソコンのことです。
RAM(メモリ)は16GB以上のDDR5 ストレージは256GB以上のSSD
かつてはインターネットが使えることが「PCの当たり前」でしたが、今はAIが裏側で常に動作し、私たちの作業をサポートするのが当たり前になりました。これを支えるのが、従来のCPUやGPUに加えて搭載された第3の脳、NPU(Neural Processing Unit:AI処理に特化した専用プロセッサ)です。
- CPU(中央演算処理装置):PC全体の命令を出すリーダー。
- GPU(画像処理装置):映像やグラフィックス、複雑な計算を支える。
- NPU(AI専用プロセッサ):画像生成や背景ぼかし、翻訳などAI処理を低消費電力で行う

Microsoftが定める最高基準「Copilot+ PC」の要件
Microsoftは、AI機能をフル活用できる高性能なPCを「Copilot+ PC(コパイロットプラスピーシー)」と定義しています。
2024年に発表されたこの基準は、2026年の今もなお、高性能PCを選ぶ際の最も重要な指標となっています。
Copilot+PCは、マイクロソフトが定めたAI PCのカテゴリです。
AI PCのシステム要件に加え、40TOPS以上の処理能力を持つNPUが必要です。
NPU性能:40TOPSの壁
最も大きなハードルはNPUの処理能力です。Copilot+ PCを名乗るには、40TOPS以上の性能が必要です。

NPUは、AI専用の計算機です。これがないと最新のAI機能(リアルタイム翻訳や高度な画像編集など)が使えない、あるいは動作が非常に遅くなります。
TOPS
TOPS(Tera Operations Per Second)は、1秒あたりの電力効率を表す単位でのことで、AIチップが1秒間に処理できる演算の数を示す指標のこと。
※40TOPSなら、1秒間に40兆回の演算が実行できる処理能力を示します。
2026年現在、IntelのCore Ultra 200VやAMDのRyzenAI 300シリーズ、QualcommのSnapdragon Xシリーズなどがこの基準をクリアしています。

メモリとストレージ
AIは大量のデータを瞬時に処理するため、メモリの速度と容量がこれまで以上に重要です。

メモリ
メモリ(RAM):最低16GB以上(DDR5またはLPDDR5規格)
AI機能をスムーズに動かすには、今や16GBは「最低ライン」であり、快適さを求めるなら32GBが推奨されます。
※DDR5/LPDDR5はメモリの規格名です。数字が大きいほどデータ転送速度が速く、AI PCにはこの最新規格が必須です。

ストレージ
ストレージ(SSD):256GB以上
OSのアップデートやAIモデルの保存を考えると、実用的には512GB以上を選ぶのが賢明です。
TPM 2.0:セキュリティチップ。Windows11を動かすための基本要件で、AI PCでも引き続き必須となります。




